Homeミトコンドリアとは?小さくて偉大な世界征服者

小さくて偉大な世界征服者

ミトコンドリアを持った生物は、その効率の良いエネルギー供給のおかげであろう、様々な進化をとげ、地球上にあらゆる形で広がっていったようです。
動物、植物はもちろん、菌類まで、現在地球上で見かけられる生物のほとんどすべてがミトコンドリアを持っているんですね。

ですから、実は世界を征服したのは何を隠そう、この「小さくて誰も気づかないこのミトコンドリア」がそうなのです。

ヒトは60兆個の細胞で形作られています。
それらの各細胞に約2000個のミトコンドリアがふくまれているのでつまり、ヒトひとりは12京個(1.2×10の17乗個)のミトコンドリアをもっていることになります。

そして、このミトコンドリアを日々増やす努力をすることで「若さ」を保つことができるのです。

さてさて、ここまで来るとはっとしませんか?

「何が?」と、思われる方もいるかもしれませんが、これだけ、繁栄している「ミトコンドリア」。
このままほおっておくと、いずれは私達までもを支配してしまい、いずれは
「ミトコンドリア帝国(仮題)」が訪れてしまうことになるか、はたまた、
それらに支配された人類はミトコンドリアによってその終焉をむかえるのか・・

うーむ、実はここが人類滅亡の源だったのか・・・・なんて、、、、、




しかし、こういったことは実は今のところ大丈夫なのです。

それはミトコンドリアを持つ宿主細胞はミトコンドリアが自分に刃向かうことのないよう、
対策をしているようなのです。

まず、宿主細胞は、ミトコンドリアの分裂をコントロールできるようにしています。
これは核内の遺伝子から作られるタンパク質で、ミトコンドリアを強制的に分裂させているようです。

また、有性生殖を行う生物のほとんどでは、
母親由来のミトコンドリアだけが子供へ伝わるようになってます。

このことで、違う種類のミトコンドリアDNAが混ざり合い、多様性を持って、
進化をとげることを妨げているのではないかと思われます。

ということは、結局のところ、

この小さくて偉大な世界征服者はやはり同じような小さくて偉大な
細胞核に大きく支配されているんです。

『ミトコンドリアは細胞内で、細胞核において支配されている』


mitochondrion increase

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