ミトコンドリアを増やすと、全体のエネルギー量も増やす事ができます。
ミトコンドリアを増やし、エネルギー量も増えればその時に生じる
「活性酸素」を消去する機能も高まります。
さて、さて、しかしながら、このよく出てくる
「活性酸素」という代物。
これって、有害な物質であることはみなさんにはお伝えしてありますが、
そもそもなぜ、こんな有害な「活性酸素」が排出されるのでしょうか?
活性酸素は酸化力の強い酸素です。
鉄が酸素と結合し、錆となるようなもので、
活性酸素は「電子」と「酸素」が結合した物質の事をいいます。
ミトコンドリアは前述した「ATP」を合成しますが、(エネルギーの沙汰もATP次第?参照)
もう一つ付け加えるとATPを生成するのに必要なものは酸素と食物(栄養素)です。
ミトコンドリアが効率よくATPを生成出来るのは、この栄養素を一旦、
電気エネルギーに変換して使っているからなのです。
そして、その電気エネルギーに変換された「電子」は
ミトコンドリアを包む膜の上を流れていくのですが、この膜の上というのが、
非常に安定性が悪く、こぼれ落ちてしまう事があるのです。
また、ミトコンドリアには大変大きな電圧がかかります。
その結果、一瞬でも電圧が高くなると、膜の上を歩いていた電子がその拍子に
こぼれ落ちてしまうのです。
そして、そのこぼれ落ちた電子が酸素と結合し、
「活性酸素」となってしまうのです。
本来何事もなく、エネルギーを作る事が出来れば
この電子がこぼれ落ち、「活性酸素」を生み出すことはないのですが、
人間の体の欠点の一つとして、完璧に活性酸素を封じる事は出来ないのです。
ミトコンドリアの質が低下し、幕がボロボロになった上の電子はもちろん
こぼれやすいですし、ストレスや、早食い、また急な運動の開始や停止など、過度な負担にも、
ミトコンドリアは苦手で、そういった事からも、沢山の電子が酸素と結合し、
活性酸素を生み出してしまうのです。(上図 参照)
ヒトはおおよそ、呼吸によって取り入れた酸素の1〜2%が
活性酸素になっていると言われています。
『不完全なミトコンドリアにはたくさんの
活性酸素が排出される』