ヒトの体の細胞は日夜「遺伝子」が損傷しては修復をしています。
そして「遺伝子の損傷」という意味では実は「老化」も「がん」も同じなのです。
世の中には「老化」をしない人がいないように、また、「がん」にもかからない人はいないというほど、この2つは生きていく上で避けられないことです。
「がん」についていえば、細胞の遺伝子が突然変異して無秩序に増え続けていく病気です。
またその原因は「がん遺伝子」と「がん抑制遺伝子」の二つが傷つくことが挙げられます。
「がん遺伝子」によって、増え続けようとするものに対し、「がん抑制遺伝子」はそれを止めようとする
ブレーキ的存在。
しかし、この「がん抑制遺伝子」が機能しなければ、「がん遺伝子」は暴走列車のように
ただ無秩序に増え続けていきます。
要するに「がん」という病気は遺伝子の中の特定の場所が傷つくことによっておこる病気なのです。
このことをふまえ、私たちヒトは生きていくなかで、最初から決められた選択肢として、
「老化」をするか、「がん」になるか、の選択肢しかないわけです。
「老化」も「がん」もいやだ!
なんていっても、内心、それらが変えられない運命なのはみなさん重々ご承知なわけですが、
実はその原因が2つとも「遺伝子の損傷」ということならば、それらを「予防」は出来るということなのです。