前述したとおり、ミトコンドリアではエネルギーが作られます。
しかし、正確にはミトコンドリアで生成されるものを「ATP」
といい、エネルギーを放出する物質なのです。
このATPですが、例えるのなら、「爆竹」のようなもので、
爆竹そのものは何もないのですが、火をつけることにより、
大きな爆発(エネルギーが発生)をします。
このATP、ミトコンドリアの一番最初でお話をしたとおり、
もう一度詳しく解説をすると、
ATP (Adenosine Triphosphate) は正式名称はアデノシン三リン酸(アデノシンさんリンさん)といい、
生物体で用いられるエネルギー保存および利用に関与するヌクレオチド
(塩基と糖が結合した化合物の一種【ヌクレオシド】の糖部分に燐酸(りんさん)が結合した化合物。
核酸はこれが多数重合したポリヌクレオチドで、補酵素の構成成分にもなっている)
であり、すべての真核生物がこれを直接利用するものなのです。
要するに、
私達が摂取した食べ物と酸素によって、ミトコンドリアは
ATP(エネルギー放出物質)という物質を合成しているのです。
そして、この「ATP」は体の中で必要とされるありとあらゆる
エネルギーを交換できることから
「エネルギー通貨」とも呼ばれているのです。
『ミトコンドリアでのエネルギーとはATPの事である』